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寺子屋大仙寺(だいせんじ)僧侶×先生!多才なセンスから生み出されるアイデアで伊賀を元気に。 

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共に学ぶ、共に笑う、楽習塾。

そんなコンセプトを持った面白い場所が伊賀市にあります。

#いがまるエールの活動の一環として伊賀市若者会議のメンバーとともに上野三之西町にある大仙寺(だいせんじ)さんへ。

お話をうかがったかた
堤真人(つつみまひと)さん寺子屋大仙寺

寺子屋大仙寺(てらこやだいせんじ)の先生でもあり
お寺の副住職でもあります。

大学院時代は海外青年協力隊としてさまざまな国を渡り歩き、その後横浜で11年間小学校の教員をしてきたという幅広い経験の持ち主である堤さん。

40代に近づくにつれてこれからどうやって生きていこうかと考えて来た中で「自分のしたいことをやりたい。」という思いが強くなり、長年離れていた伊賀に戻り2020年寺子屋を始められました。

そもそも寺子屋って・・・?

寺子屋は学習塾のようであり、学校のようでもあります。でも、どちらともちょっと違います。

出典:寺子屋大仙寺ホームページ

伊賀にはない学習スタイルの場でとても気になります!!

寺子屋を営む堤さんの思いも含め、寺子屋大仙寺についてくわしく紹介していきます。

寺子屋大仙寺の堤先生にインタビュー

寺子屋大仙寺

質問:学校の先生を続けるのではなく、寺子屋をやろうとしたのはなぜですか?

堤さん

学校以外の場で成長できる場を作りたいと思ったからです。

ボクの祖母も寺子屋をやっていました。

学校にいるとほとんどの子ども達は「よそいきモード」になっているんです。
どうやったらその子のあるがままの姿を受け取ってやれるか、教師時代はずっと悩んでいました。

寺子屋大仙寺

よそいきモードを薄める方法を模索していく中で、協力者として子どもに寄り添っていきたいという思いが強くなりました。

ボクも子どものころ、仲間と一緒にいろんなことをやってきて、その中でさまざまなことを覚えて来ました。

なので、育てようとするのではなく、育ちやすい環境をつくろう、となりました。

興味のあるものを探してきて調べたり、自主的に学びたくなるしかけづくりを大事にしています。

寺子屋自体も子ども達を一緒に成長していく、そんな場でありたいと考えています。

寺子屋大仙寺さまざまなジャンルの本がずらり。学年関係なく誰でも手に取れるようにしてあります。

質問:学校の先生のお仕事からはもう離れていらっしゃるのでしょうか?

堤さん

伊賀市内の小学校の非常勤講師もやっています。

先生の人手不足も常に感じています。

学校から完全に離れるのではなく、足りないときにパッと助けにいけるような存在でありたいです。

寺子屋大仙寺、どんな仲間とどんなことを学んでいるの?

寺子屋大仙寺寺子屋大仙寺の教室

寺子屋は小学部と中学部の2部に分かれています。

小学部

開催日:毎週月曜・金曜
週1回コースと週2回コースがあり。

対象:小学生
現在大半が上野西小学校の生徒ですが、もちろんどこの小学校でも大歓迎

一人ひとり何を勉強するのか相談して決めて、自ら学ぶ力を育むことを大切にしています。

勉強だけでなく「プロジェクト」という時間を設け、毎月変わるテーマに向けてみんなで相談しながら取り組んでいます。

プロジェクトの例

本を紹介するPOPを製作して、岡森書店さんにて掲示

他にも仕入れから計画する駄菓子屋さん、季節に合わせたイベントの企画など学校では学べないことをうまく遊び感覚も取り入れながらおこなっています。

中学部

実施日:毎週水曜
対象:中学生

学校の勉強を丁寧にやっていける力を定着させながら、自分探しにも多くの時間を使っています。

小学部で大切にしている「自ら学ぶ力」を発展させ、受験勉強をどうやって進めていくかという「計画力」を身につけられるように進めています。

その力は受験が終わっても学び続けていけるような調整力や自立していく力にもなり、将来豊かに過ごしていけることに結びつくと考えています。

伊賀は田舎なので県外へ出て行く子が多いのが現状。

出て行っても高めて行く力を田舎にいながらも付けてあげたい。そう願って子ども達と向き合われています。

月に1回ゲストを招いてお話しをする「大人の背中」という企画があります。

寺子屋大仙寺左のイラストは東京のイラストレーターさんがオンラインで授業しながら描かれたもの。

自分が大事にしている言葉を選び、会話しながらイメージで筆を進めてその場で絵にしていく。
その世界に引き込まれ、子どもたちも内面を素直に出していき素敵な一枚のイラストに。

中学生の生徒6人により一つのかたちに仕上がった作品に感動の声があふれたそうです。

いがりんく
いがりんく
さまざまな職種の人と接することで視野が広がりますね!

寺子屋大仙寺の「これから」

寺子屋大仙寺ワクワクする発想にあふれている堤さんにこれからやってみたいことも聞いてみました。

寺子屋は子どもだけでなく大人の学び舎でもありました。
なので、大人向けにワークショップを定期的にやっていきたいと考えています。

堤さんはワークショップの企画・運営を青山学院大学にて学ばれた専門家。
2021年6月現在「死の体験旅行ワークショップ」を実施しています。

 

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現在の情勢もあり集まれる場がより少なくなっています。

でも、地域・学校・行政・が集まって考えていきたい、
一人の力は小さいからみんなで伊賀を盛り上げたいです。

人が多いところ=いろんな人がいる=興味があることに引っかかる
という好循環が生まれます。

こんな田舎でも豊かな学びが得られる場を工夫しながら作っていきたいと考えています。

「子ども時代を幸せに過ごせたなら、大人になった時に踏みとどまれることもあるだろう。」

このまちでたくましく育ってほしいと願いながら話す姿は先生というよりまるでお父さんのようでした。

子ども達が「幸せな子ども時代」を過ごせるよう、自らも常に学び続け地元を盛り上げようと行動している堤さん。

そんな姿を拝見し、子を持つ母として「まずは親が幅広い視野を持つことから始めよう」と深く感じました。

寺子屋大仙寺奥さま(写真右端)も子育てをしながら教師をしています。
一緒に取材した伊賀市若者会議メンバーが小学生のころに教育実習生として来ていた奥さまに教えてもらったことがある!という驚きの事実に盛り上がりました。

最後に堤さんからひとこと。

お寺は敷居が高く感じるけど
みんなで使う場所だから気軽に声をかけてほしいです!

いがりんく
いがりんく
取材中、終始親しみを持って接してくださいました。ありがとうございました!

寺子屋大仙寺の基本情報・SNSリンク

寺子屋大仙寺

寺子屋の生徒募集状況はInstagramまたはホームページにてご確認いただけます。

名称 浄土真宗 高田派 大仙寺
寺子屋大仙寺
住所 三重県伊賀市上野三之西町3241
電話番号 0595-21-3771
Instagram 寺子屋大仙寺
坊主先生(個人の発信)
Twitter 坊主先生
ホームページ https://www.iga-daisenji.org/
寺子屋大仙寺

付近の道路は一方通行があったり、狭かったりしますが駐車場は十分にあります。

イベントを実施したりもしているので、どんなところか気になるかたはイベントにまず行ってみるのもアリですよ!